これからの人材は派遣から配信へ!ミラーディスプレイの新たな可能性を切り拓いたミラーコンシェルジュとは 【パシフィックハイウェイジャパン(同)・佐藤秀仁氏、佐藤光浩氏、(株)ハナムラ・花村勇臣氏】

概要

システム・サービス名:ミラーコンシェルジュ(GLAS LUCE)
内容:AI技術とアバターを利用して鏡にコンシェルジュを配信するサービス
対象者:オフィス受付、ショールーム、ホテル、公共施設、医療機関など

ここがResorTech!!
  • ネットワーク回線があればどんな場所にもアバターのバーチャルアシスタントを派遣(配信)できる
  • 好きな顔、制服、声を選択してオリジナルのミラーコンシェルジュを作成可能
  • 3Dのアバターはまばたき、 顔の揺らぎ、リップシンクなど自然な動きを表現
  • 多言語にも対応。対面での応対が不要となるので新型コロナウイルスの感染予防にも役立つ

鏡の中からCGのアバターが現れ、まるで本物のコンシェルジュのように、音声によって施設案内や店舗案内、商品説明などをしてくれる近未来の人材配信サービス「ミラーコンシェルジュ」。アバターのバーチャルアシスタント(コンシェルジュ)がネットワークと鏡を介して対応するため、人との接触機会が減らせ、新型コロナウイルスの感染リスク低減にも役立つとされ今注目されています。

今回は、その様な画期的なシステムをビジネスとして幅広く展開しているパシフィックハイウェイジャパン合同会社の佐藤秀仁社長、佐藤光浩氏と、ミラーディスプレイGLAS LUCEの商品化とコンテンツを提供している株式会社ハナムラの花村勇臣氏にお話を伺いました。

写真:パシフィックハイウェイジャパン合同会社の佐藤秀仁社長(右)と佐藤光浩氏
写真:パシフィックハイウェイジャパン合同会社の佐藤秀仁社長(右)と佐藤光浩氏

ITの技術がミラーディスプレイの可能性を拓いた

株式会社ハナムラは、もともとイタリアの輸入家具の販売を手掛ける会社だったとのこと。しかし、2009年からオリジナルのインテリアアイテムの開発をスタートし、その開発アイテムの一つに壁面に鏡を設置してその裏面にTVを埋め込んだビルトインのミラーディスプレイ「GLAS LUCE(グラス・ルーチェ)」があったといいます。

このGLAS LUCEは、当初ミラーディスプレイを使用した動くインテリア壁として開発されたものだったそうです。しかし、インテリアに溶け込んだあらゆるガラスが高精細な映像メディアになるということで大きく注目され、やがて様々な商業施設などへの採用が進みます。

その流れから、単にガラスに映像を表示するだけでなく、そこにIT技術を融合させることで、メディアとしての新たな可能性が見出されました。そして、「ミラーコンシェルジュ」のアイデアが生まれ開発がスタート、パシフィックハイウェイジャパン合同会社とは2018年の米国展示会からのパートナーシップを元に協業を続けているのだそうです。

鏡にアバターのコンシェルジュを配信

写真:鏡に近づくだけでミラー上に等身大のアバターが映し出される
写真:鏡に近づくだけでミラー上に等身大のアバターが映し出される

このミラーコンシェルジュが画期的なのは、サーバーから、端末に接続されたミラーディスプレイにカスタマイズしたオリジナルの等身大アバターを配信できるということです。つまり、IT技術を生かしたアバターの人材配信サービスなのです。

誰かが鏡に近づくだけでミラー上にリアルなアバターのキャラクターが現れ、会社概要や商品説明、施設の案内をしてくれる。また、ミラー上のボタンを押すことでさらに詳細な情報を音声で説明してくれます。まるで本物の人間のように応対できるので、ミラーコンシェルジュがあれば受付などにわざわざ人を配置する必要がなくなるとのこと。

アバターはあらかじめ30種の顔や制服が用意されています。これらを選択するだけでアバターを作ることができ、さらに、特定の人(動物でもOK)を撮影した画像から3Dフェイスを作成することや、企業のイメージキャラクターをアバターとすることも可能とのこと。また、音声案内は入力されたテキストからの自然な音声合成が可能で、別途ナレーション収録の費用もかからないのもメリットだといいます。

そして、このアバターは話す文脈に合わせて、顔の表情を変え唇が動き(リップシンク)笑顔も見せてくれます。そのためCGながら、まるで人間が応対しているような印象を与えてくれます。そして、その細かなリップシンクなどのチューニングは現在も行われていて、そのクオリティも日々向上しているとのことです。

現在双方向での対応が可能なサービスを開発中

さらに、双方向での応対ができる仕組みも現在開発中とのこと。それは、コールセンターやバックオフィスに控えた人間が、ミラーコンシェルジュ上のアバターを介して、カメラで来訪者の顔を見ながら会話をするというものです。

この応対は音声で直接会話をするか、テキストデータ入力して音声をリアルタイムで合成して会話を行うような仕組が想定されています。人間が直接応対をしますが、ネットを介して遠隔で対応が可能なので、一人の人間が複数のミラーコンシェルジュの対応も可能です。そのため製品化されれば、様々なコンシェルジュサービスの無人化ができ、人材のコスト削減にもつながるものになると考えているそうです。

また、ミラーコンシェルジュで双方向の応対が可能になれば、ホテルのカウンターサービスや企業の受付、ショールームの案内、リモートによるパーソナルトレーナーといった双方向でのやりとりが不可欠な場所などにも、利用シーンは大きく広がる可能性が期待できます。

写真:ミラーコンシェルジュ上のアバターを介して、来訪者の顔を見ながら会話をすることも可能に
写真:ミラーコンシェルジュ上のアバターを介して、来訪者の顔を見ながら会話をすることも可能に

観光分野でもAIバーチャルアシスタントの活躍に期待

さらに、いずれは、人ではなく、AIを使った自然な会話、応対ができるようなシステム作りを目指しているそうです。沖縄は観光業が重要な産業となっていますが、新型コロナウイルスによって対面での接客に厳格な制限が設けられ、大きなダメージを受けています。

しかし、近い将来このミラーコンシェルジュの多言語対応型AIバーチャルアシスタントが様々な場所に導入されることになれば感染予防にもなり、さらに、観光サービスの充実化や双方向のミラーディスプレイを生かしたeコマースへの展開や人件費の削減によるコストダウンにも大きく寄与してくれることになるでしょう。

沖縄らしい魅力的なアバターが、沖縄の言葉で応対してくれるミラーコンシェルジュ、いずれそのような未来が訪れるかもしれません。

記事に関する問い合わせ

パシフィックハイウェイジャパン合同会社
佐藤 秀仁
佐藤 光浩
TEL:03-5996-0614
メール:msato@pacific-hi.co.jp
(沖縄事務所: 〒900-0014 沖縄県那覇市松尾1-12-18-403)

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