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2020.10.19

  • コラム記事

人々を外に連れ出した「ポケモンGO」から見る、バーチャル×リアルの可能性

https://pokemongolive.com/ja/

ポケモンGOの開発企業として知られる株式会社Niantic(以下:​ナイアンティック​)。AR(拡張現実) に特化した企業として、『ポケモンGO』をはじめ数々のAR技術を世に送り出している。

多くの革命的なプロダクトを世に送り出すナイアンティックだが、中でもやはりポケモンGOが社会に 及ぼした影響は計り知れない。元来「家に引きこもってやるもの」として周知されてきた「ゲーム」 を用いて人々を外に連れ出すことに成功し、さらには観光誘致などの社会貢献に繋げることにも成功している。

ARの可能性、テクノロジーを駆使した社会貢献や観光誘致についてナイアンティック・マー ケティングマネージャー山崎 富美さんに話をうかがった。

AR・テクノロジーを活用し、成し遂げたいこと

写真:マー ケティングマネージャー山崎 富美さん

ナイアンティックが掲げるミッションは「Adventures on foot with others(共に歩いて冒険しよう)」です。このミッションを達成するために、ナイアンティックは3つの柱を掲げています。

まず1つ目は「Explore」。これは「外を歩いて冒険することで出会う発見」を指しています。家の近所で知らなかったお地蔵さんを見つけて「こんなスポットが近くにあったのね」 という日常の発見から旅行先で歩いている途中ふと出会う発見まで、近場~旅先、国内~国外まで、幅広い「発見」を目指しています。

そして2つ目は「Exercise」。外に出るということは身体を動かすということです。先日、 ポケモンGOがスポーツ庁から「Sports in Life」(自治体・スポーツ団体・経済団体・企業 などが一体となり、国民のスポーツ参画を促進するプロジェクト)の第一号に認定されましたが、テニスや野球といった​競技としてのスポーツではなく、”いかに普段の生活に運動​を取り入れるか”に向き合っています。

3つ目は「Real World Social」。今人々の生活にはデジタルがとても浸透していて、SNSなど を通じて「会ったことがないけれど友達」が成立する時代だと感じています。それはそれで素 晴らしいことですが、やはり外に出てリアルライフで友達をつくる素晴らしさも感じて欲しいと思っています。

この3つの柱を達成し、「Adventures on foot with others(共に歩いて冒険しよう)」を 実現​するためには、ARの独自性が必須でした。ARの持つ「リアルとバーチャルを融合できる仕組み」によって、人や社会を変えていける可能性が広がったのです​。

実際にあった声をご紹介します。私の友人の娘さんが引きこもりになっていたそうなんですが、ポケモンGOのリリース前に娘さんから「ママ、これやりたい」と言われたそうです。 そしてリリース後はポケモンGOを活用し外に出られるようになったそうで、私は友人から ありがとうと言われました。

私はその体験によって、人が外に出て明るくなったり誰かと繋がれたりすることは社会的 意義があることはもちろん、個人の生き方にも影響​を与えることが​できるのかなと感じました。ポケモンGOを通じて繋がった人同士が「飲みに行こう」「AR写真を撮りに行こう」といった、コミュニティの発足にも繋がっています。

「思いもよらないことが起こる」観光×ARがもたらす可能性

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000026665.html

ポケモンGOの前にリリースした「Ingress(イングレス)」というアプリがありますが、​イングレスのユーザーのみなさんが献血者を集めるのに貢献しました。

イングレスは現実世界の建造物や史跡などが「ポータル」として登録されており、そこに他のユーザーが訪れることでゲームが進行していく仕組みです。なお、このポータルの多くはユーザーが見つけて登録してくれています。ユーザーは2つの敵対するグループどちらかに所属して、それぞれ陣地を広げて競い合ういわゆる「陣取りゲーム」のようなものです。このゲームを遊び、外を歩いている中で、ユーザーは献血がよく行われているのを目にし、それをきっかけに赤十字社の協力により「レッドファクション」という活動を2015年から一部地域で開始しました。
このレッドファクションに参加し、登録されている献血ルームに訪れる等のアクションを実施するとバイオカードと呼ばれるグッズをもらえます。この取り組みによって、​何年も​献血をするきっかけがなかった人や、これまで献血をしたことがないという人の一歩に繋がりました。

この活動は、献血数が上がったことはもちろん素晴らしいのですが、実は活動を発案したのが日本赤十字社ではなくイングレスユーザーだという点も面白いポイントでした。

他にも、外に出ることで道に落ちて​いる​ゴミに気付くきっかけ​となり​「#ClearFieldChallenge 」というハッシュタグを用いてイングレスのイベントで集まった際にゴミ拾いもする活動が生まれるなど、外に出ることでユーザーが自発的に何かに気付き、何かの活動が生まれるきっかけになっているんです。

実は沖縄県の首里城が焼失したあと、イングレスを使って、沖縄県の首里城を模したフィールドアートを作成し、ゲームの中で復元したユーザーも いらっしゃるんですよ。

ナイアンティックでは観光誘致という点でも様々な自治体や企業と連携を取らせていただいおり、GO Snapshotと呼ばれる機能を使ったARフォトコンテストや特定のポケモンを指定地域で登場させるイベント、ポケモン社さんが作っておられる地域限定のポケモンのマンホール(ポケ蓋)に合わせて、それらをポケモンGOのポケストップとして登場させる等の取り組みを実施してきました。

沖縄県は素晴らしい観光地に恵まれた場所ですので、イングレスやポケモンGOとの相性はとても良いと感じています。是非今後は、コラボイベントなどの取り組みも連携して実施できればと思っています。