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沖縄タイムスビルとイオンモールライカムにあるレンタルオフィス(交流型コワーキングスペース)「howlive」を運営する株式会社マッシグラ沖縄タイムスの金子社長(株式会社マッシグラと株式会社沖縄タイムスの共同運営)

株式会社マッシグラ沖縄タイムスおよび株式会社マッシグラの代表取締役を務めるのは、東京都出身の金子智一社長だ。新型コロナウイルスの影響により、今後さらに地方移住やワーケーションの関心が高まっていくと予想される中、金子社長はこれからの沖縄についてどのように考えるのか、話をうかがった。

沖縄でhowliveを展開する意味や意義とは?

「働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになり、今や携帯ひとつあれば、どこでも誰にでもチャンスがある時代なんです。howliveを始めた当初は「ワーケーション」という言葉すらなかったんですが、どうせやるのなら誰かが沖縄でワーケーションをやりたいと思って検索をかけた時「howliveのロゴである魚のマークが目印の面白い会社が引っかかる」状態にしたいと思いました。

僕がhowliveで提供したいのは、仕事づくめの人生になるような場ではありません。今後の人生をどう生きていくか、考えるきっかけになるような場作りを目指しています。具体的にいうと、仕事をもっと増やすための場所ではなく、2時間かかっていた仕事を1時間で終わらせる場所にしたいんです。

一番わかりやすいのは、通勤時間に1時間かけている人がhowliveに出社することで時間短縮できれば効率化になりますよね。あとは一般的な企業のオフィスって、一列に並んだ机で企画も経理も同じように仕事をしてると思うんですよ。それってちょっと不自然ですよね。雑誌を読んでインスピレーションを高めたいのに、サボってると思われるのが嫌で実行できなかったり、集中力が必要な作業中に電話に出ないといけなかったりする人もいると思います。個々の仕事の効率を考えると全然生産的じゃないですよね。

howliveでは、個室やコワーキングスペース、雑談エリアやソファ席など、いろんな席を自由に利用できるように工夫しています。将来的にはhowlive内に専用のAIを設置して、更に効率的に仕事ができる場所にしたいと考えています。誰にでもできる仕事は全部AIに任せて、人間は人間の仕事をして時間を有意義に過ごせる場所にするのが理想ですね。

howliveが沖縄の産業に与える影響と、今後の展望は?

仕事の効率化によって、間接的に経済効果に繋がるんじゃないかなと思っています。仕事を早めに終わらせて作った時間をどう使うかは、僕目線だと子育てになりますが、その時間で勉強したり、セミナーに参加したり、人と会ったり等、有効活用することで個人の能力UPや視野の拡大に繋がると思うんです。

また、沖縄の経営者の方から「ITを導入して賢く働きたいけど、どう取り入れていけばいいのか分からない」という声もよく聞きます。そういった方々には、howliveを体験してもらうことや、ツール導入のお手伝いもさせていただいております。

最近は新規事業開発の部署を作る会社が増えてきていますが、新しいことをやる部署なのに、今まで通り会社に出社して、いつもの会議に参加して、新しい発想はなかなか生まれないと思うんです。なので、企業の方から「若手に新規事業をやらせたいから、入居させて欲しい」という声も有難いことにいただいています。今は新型コロナウイルスの影響で難しいですが、今後は新規事業をやりたい人を集めたイベント等も開催していこうと思っています。

僕は新しい生活様式の普及で、これからもっとワーケーションへの関心が高まっていくと予想しています。それを見越して、年内に宮古島と読谷村にhowliveをつくる計画があります。宮古島はビジネス街の一角にあるんですが、家族で旅行に訪れて「お父さんだけ午前中利用する」という需要にはもちろん答えつつ、宮古島に現在住んでいて、島から外に出たい企業の支援もやっていければと思っています。

読谷村に関しては、ワーケーション対応を強化して運営する予定です。残波公園内にある母屋を改装してコワーキングにするんですけど、そこでは、朝からヨガや瞑想、チームビルディングなどもできる環境を用意する予定です。例えば、最近なくなりつつある社員旅行を、形を変えて実施するのも楽しいですよね。すでに旅行代理店とのパッケージ商品も計画しているので、宿泊込みのワーケーションができればと思っています。実は弊社は、国内の大手キャンプ用品メーカーと沖縄県内で唯一契約を結んでいるので、キャンプをしながら打ち合わせ等も可能です。

今、通信技術もどんどん進化していますので、「よし!明日から好きなところで仕事していいぞ!」となった時、選択肢が5つあったとしてひとつは沖縄が入るんじゃないかなと思うんですよ。そう思った人が「とはいえ…」とならず、howliveがあることで「沖縄で仕事したら気持ちいいじゃん」と、気軽に来てもらえるような受け皿になれれば嬉しいです。

リゾテックの考え方と、テクノロジーを活用したワーケーション・リモートワークは、全く同じ方向性だと思っています。関係する企業や個人の方々と、何かでご一緒できることを楽しみにしています。

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